忘れじの10先~スパダイ到達への試金石
■はじめに
~ランクマの期間と回数 2018年12月、
スーパーダイヤモンドリーグ昇格を達成しました。 同年6月にダイヤ到達後は8月のお盆からランクマ復帰し、 +300超LP/休日1回ランクマ(1~2.5時間)×20回弱の週1~2回、期間は4か月ほどでした。
プラチナ、スパプラ、ダイヤ到達の顛末をそれぞれ記事にしましたが
今回もいつもの内容だとワンパターンになってしまうため、
同年特に思い出深かった10先を通して昇格に寄与した要因を考えてみました。
(個人的に10先の思い出全般をまとめたい趣旨もありましたので、自分語りも多めです。ご容赦ください。)
まず…
上のイラストは、スーパーダイヤ到達記念にと白身さんが描いてくれたものです。
ブラッディレイン後のアクションをリクエストしたところ、 こんな凄いものを頂きました。 相変わらずエr…美しいバルログで、 今回もランクマ頑張った甲斐があったと心底嬉しいです。
白身さんいつもありがとう!!
このバルログのポージング、
CA後にも登場時にも見えますね。
対戦の最初も、
手に掛けた相手の命の最期も、
気品と冷酷、そして心と裏腹の表敬で迎え見送る彼が見事に描かれていると思いませんか?
いつか、このバルログの美しさに追いつけるような動きができることを目標にします!
さて、以下より本題です。
■ダイヤ→スパダイのランクマッチはどのリーグ帯よりも「易しい」!
表題の通り、どのリーグ帯よりも昇格が容易だった。 勝利時・敗北時の凡その増減LPは以下に記載。 なお、14000~19000のあいだでも増減LPが少し変わる。
【勝利時増加LP】 ・ウルプラ:+55 ・ダイヤ:+65 ・スパダイ:+90~100↑ ・ウルダイ:+125~145(うろ覚え) ・マスター以上:+165
【敗北時減少LP】 ・ウルプラ:-70 ・ダイヤ:-65 ・スパダイ:-55 ・ウルダイ:-35 ・マスター以上:-35
つまり、ウルプラや同格に負けすぎず、 たまに格上に勝つことが出来れば ほぼ必ず上がるのが当該リーグ帯の特徴である。 ↓参考までに。
50%以下の勝率でもリーグアップ。 こんなリーグ帯はほかに無かったような。
ダイヤ→スパダイまでの4か月は、 「大会参加や配信イベントでの勝利を目標にしたラウンジでのキャラ対策」 で地力を上げることを目標にした期間でもあった。 結果として同格以下には負けにくくなり、リーグアップに繋がったように考えている。
(ここまではともかく、大変なのはこのあと。
スパダイからウルダイがかなりきついという話はよく聞くので、
自分の弱点をもう少し補強してからランクマを再開したいと考え中。)
■大会参加や10先は地力を上げるチャンス! 2018年は、1月のEVO JAPANから12月のトパンガチャリティカップまで、 合計8回ほどの大会や配信イベントに参加した。 ある程度でも結果が出せればなお良いが、
相手が猛者ばかりということもあり、まだまだそれは難しい。
なのでこうした10先などを、 今後も参加する大会・イベントで少しでも勝てるようになるような
「地力を上げる中間目標」と考えれば得るものは大きい。
なかでも、やってみて特に地力を上げられた実感があるのは「10先」。
友人でナッシュ使いであるカビさんの 「ロッコさん10先やってみないの?」という一言で即決。
盟友二名が経験済みということもあり、いつか私も挑戦してみたいと思っていた矢先だった。
私がお世話になった「辻LINR10先」は、相手キャラを知ったうえで2~3週間の猶予期間が与えられるため キャラ・プレイヤー対策に時間を掛けられるということがメリット。 配信されて色々な人に見られるからちょっと怖い、恥ずかしいという人もいると思うが、 色々なリーグ帯のプレイヤーが様々な場で10先に挑戦しているツイートも見かけるので 思い切って挑戦されると良いように思う。
■始まった10先対策 2018年10月中旬。
辻さんやカビさんの紹介で、すぐに10先相手の選定に入った。 やる以上は自分より強く、苦手キャラで、かつバルログの因縁の相手。 候補に挙がっていたスパダイの春麗に、迷わずお願いすることにした。
ストリートファイターⅡMOVIEで投げられたソファーを今こそ投げ返そう、
そう決心した瞬間だった。
10先の日時が決まってから即、
キャラ対策のために知人や紹介頂いた春麗使いのプレイヤーとのスパーを開始。 3週間、かなりの空き時間を使った。
せっかくなので具体的にやったことを共有。
・春麗のフレーム・強い技や連携を知る →前者は公式サイトで、後者は動画視聴やスパー相手に訊くことで確認可能。
・相手のリプレイ研究 →言わずもがな。 どんな意図でこの技を振っているのか、 このセットプレイを使っているのかということも想像しながら観る。
(なお、対戦相手のテクニさんも、 スパー相手にグラマス以上のバルログと相当数ラウンジをされており、 私を闘うに値する相手と認めてくれているということが分かったときは 嬉しかったのと同時にガチすぎない???と恐れおののいた次第です…)
・スパー相手の方の都合を窺い日程化&毎日ラウンジ →ここで3週間ほぼ毎日20試合前後、 様々なことを考え・助言を頂き、 それをまた翌日のラウンジで活かしていったことが現在の地力アップに繋がっていると思う。
なお、スパーでは、キャラ対策の他「10先そのものの対策」も多めにお願いした。 試合数が多くなった場合、
1時間前後は集中していなければならないこと、 並びに前半と後半での動き方を変える等の戦略を立てる必要のあることが 通常のランクマや大会等と違うところでもあるためだった。
・もらった助言を隙間時間に読む 一本の木に喩えるならば、 春麗の振る様々な技の意図が「枝葉」、 そして「バルログ戦における対戦のストーリー(=「バルログをどう動かしたいか・動けなくさせるか」)」が その枝葉の根拠となる「幹」。 その双方を、プラチナ・ダイヤ・スパダイ・ウルダイ・マスター、
アルマスの方のサブキャラとしての6名の春麗使い、
そしてとあるバルログ使いの方に訊くことが出来た。
写真右は、頂いた助言を印刷したメモの束。30枚弱ほど。
10先までの1週間は、隙間時間で読み返したり気づきを書き加えていた。
左のイラストはこまとりさんから、
真ん中のキーホルダーは白身さんが私に作ってくれた一点もの。当日はお守りに持参した。
これらすべてよき思い出であり宝物である。
■11月18日~当日 いつもお世話になっているショットバー「LUCY」にて許可を頂き、 ご厚意でお店から配信をして頂いた。 遠路はるばる友人の白身さんが応援に駆け付けてくれたことや
ご趣味でデザート作りをなさるグラマスバルログのsakaguchiさんからの贈り物
(ツイッターの写真つきリプレイ)も頂き、何としても勝ちたい気持ちを強めたものだ。
(お菓子作りの腕もグラマス…!)
■22時、10先開始
全力を尽くした1時間だった。
前半は私がリードを取ったが、 それでもテクニさんの春麗は手堅く、後半は捲られて7-10で敗北。
あの当時の私自身の力は、良くも悪くも100%出せていた。
後半、対応された動きにこちらが対応できなかったことも、 最後は対空が出ないことを突かれて負けたことも、 起き攻め中段狙いの鷹爪脚に当身を通したことも、 与えられた3週間のなかでやりきった全ての結果。 配信の最後のメッセージや当日のツイートで「悔いはない」と言ったのは、その思いがあった。
それでも負けたことはしばらく本当に辛く、 応援してくれた人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 アーカイブの動画も、年を跨いだこの1月にようやく観る気持ちが湧いたくらいで。
(このタイミングで、昇格に託けて10先の顛末をまとめたかったというのが本当のところかも知れない)
当日はたくさんの友人知人、フォロワーさんの応援を受けて力に変えることも出来た。 なのに、それらに応えきれなかったのは私の実力不足 …も勿論あるが、
やはりテクニさんが一枚上手だった。 正統派の、非常に強い春麗だった。
(10先動画はこちら。17分経過あたりから1ラウンド目開始です。)
※なお、「負けたらテキーラ一気呑みね」
と冗談(?)を言ってたLUCYの店長だったが、私が店を去る時は温かい言葉をかけてくれたイケメンでした。笑
■10先は「ストリートファイト」 昨今、一般人にも認知され始めている「e-Sports」。 プロゲーマー達の圧倒的な強さを、華々しい公式大会で、 世界中どこに居ても観戦が出来るというのは一人の格ゲー好きとしては大変有難い。 いい時代になったなと思う。
一方で、一般プレイヤー同士の非公式の対戦配信のワクワク感たるや。 非公式だからこその「街頭喧嘩」 =まさにストリートファイトそのものという空気がたまらない。
何らかの報酬があるわけでもないのに、 それぞれの忙しい日常のなかで限りある時間で腕を磨き ただ目の前の試合一つに意地やプライドを賭して闘うプレイヤー、 それを観戦する視聴者、盛り上げる実況。 その上、
プレイヤーが身近な友人知人だったら 公式の大会以上に楽しんで観戦が出来る。
そうなんですよ。
これってつまり、かつてのゲーセンの空気感。
プロの大会と一般プレイヤーによる大会や10先、
それぞれの良さがあると思うが、
ただ強くなりたいために喧騒や野次のなかでゲーセン通いもしていた私は、
やはり非公式の対戦配信に心惹かれる。
特に10先は、十分な時間でキャラ対策・人対策をした者同士の真剣勝負である以上
面白くないはずが無い。
これほど真剣になれるものと巡り合えたことに、心から感謝している。
■最後に
繰り返しますが、私のスパダイ到達は、
今回記事にした10先はもちろん 昨年の大会・配信イベント参加での勝利を目標にしたスパー、 オフ対戦会、多くの人たちとの交流が礎となっています。 (それぞれの大会で声を掛けてくれたり 組んでくれた仲間たちには
改めてお礼を申し上げます。 部活の試合にも似て、
毎回が本当にいい思い出になっています!)
この度の10先の舞台を用意してくれた
辻さんコクブンさん、LUCYの店長、 誘ってくれたり助言もくれたカビさん、
対戦相手のテクニさん。
当日忙しい中でお店に駆け付けてくれた友人知人、 配信を観て応援してくれた方々。 貴重な時間を割いてスパーくださった
6名の春麗使いの皆さん。
本当に多くの方の力添えやご厚意で
あの10先を闘えたことを、
改めて感謝申し上げます。
今年も機会を頂けるなら、
次こそは絶対に勝ちたいです。
ここまでお読みいただき
ありがとうございました。 昇格への試金石ともなる「10先」、
私は強くお勧めします!