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最推しの誕生日にファンアートを「描けなかった」理由

以下は、ストリートファイターを20年以上愛してきた一ファンの観点で書きました。昨年からずっと悩んでいたことで、その正直なところを吐露します。

結論を先に申し上げると、

とにかく推しの新要素ください。餓死寸前です!!!!

私はストV発売以来4年間、キャラ愛でバルログを使ってます。 これは一貫していて、大会に出るときなどもコメントで必ずそのことは言って頂くようにしています。こういうプレイヤーもいるんだよということをちょっとでもアピールして、同じキャラ愛プレイヤーの方に何か届けばと考えているからです。 むしろ、それを1ミリでも伝えたいから大会に参加していると言ってもいい。(強くもないですが)

最近、「プロの○○さんに憧れて」「動画を観てて面白そうだと思って」というのが格ゲーを始めるご新規さんの間口としてよく見聞きすることです。これは格ゲーのeスポーツ化の良い影響だと歓迎する一方で、格ゲーそのものに興味があるわけではない・キャラに惹かれてストリートファイターを始めたプレイヤーも一定数いらっしゃいます。

そこで、これはずっと言いたかったことなのですが、というかめっちゃ今さらですが、ゲーム内コンテンツの新要素が正直非常にもの足りないというのが正直なところではないかと。他ジャンルからストリートファイターに移ってこられた方などは特にそうお感じになられるかもしれないです。

ストリートファイターのキャラが格闘家である以上、彼らが闘っている姿=動かして技を出しているときが一番かっこいいのは前提です。ただ、キャラ愛プレイヤーが本当に欲しいのは、「ゼネラルストーリーモード」や「ストーリーモード」のような、推しがゲーム以外のところでしゃべったりするところや他キャラとの絡み(人間関係)や、そのときに見せるいつもと違う顔、仕草です。何ならそっちが最重要なんです。格ゲーにそんな要素を求めるのはお門違いと言われればそれまでかもしれませんが、キャラが好きだから仕方ない。

新ボイス欲しい!!バルログしゃべってくれ!!君はヒョーとハッハッハ以外も言える子!!!!まじでお願いします!!!!

ですが、この4年間で追加されているのは、新キャラ(これは推しとの絡みがあれば嬉しいですが、まあ稀)、新コスチュームを少々、数年待ってやっと一つ二つ追加される新技とボイス。キャラが好きで格ゲー興味ない人なら、これは普通待てない期間です。ストVのキャラが好きでゲームを始めたという方もたくさんお見かけしてきましたが、ツイートがほぼ無くなってしまったり、激減したり、いつの間にかいなくなってしまっていることが多い。みんな干からびすぎて第一話のケンシロウみたいになってますよほんと。(格ゲーに多くを求めるなと言われればそれまでですが、もうちょっと何か…)

私の周りにはキャラが好きで仕方ない友人知人は少なくないのですが、彼女らはしょっちゅう絵を描いて投下してくれています。愛ゆえでしょう。 でも、彼女らのゲームの遊び方と言えば、好きなステージを選びたいところ、ラグが起こらないよう相手を気遣い灰色のトレモステージで殺伐としたランクマ、若しくは友人知人とひっそりラウンジをしているくらいです。これも知り合いとやれば確かに楽しいですが、愛する推しでの遊ぶ方法がこれくらいしかないんですよね。(…と、正気に戻って気づけた。推しを愛でたいだけだろうに、何でこんな修羅道なんだ)

私は格ゲーそのものが好きなのでまだ良いのですが、もともと格ゲープレイヤーでもない彼女らがこんな遊び方中心になってしまうのは、一ファンでしかない私でも胸が痛みます。これ以外の遊び方や、もっと推しの新要素を求めていらっしゃるのではと思います。

仮に、ですが。メーカー側が「今後eスポーツ化をするなかで女性プレイヤーを増やしていきたい」と考えている場合、ここを蔑ろにしたら非常に勿体ないところですよ。女性の多くはキャラから入りますからね。かっこいいプロプレイヤーではないんです。男性に混じって格ゲーをやろうと思える熱量が起こるのは、絶対にキャラのほうです。大好きなキャラを相棒にして格ゲーを頑張りたいんですよ。

ここ、ちょっと目を向けて下さらぬか(突然の武神流)

一方でメーカーのスタンスと言えば、プロプレイヤーを押し出した大会等の催しは実に盛ん。昨今、ゲーム内のキャラよりもむしろプロプレイヤーを「キャラ化」して前面に打ち出している感すらある。というか、実際メーカーの意図としてはそこなのでしょう。話題にもなるし。

つまり、メーカーが何を優先順位を上にして資金投入をしているかは明白で、キャラ愛プレイヤーはもう当該タイトルにおいては優先順位が低いと私は受け取っています。なぜなら、eスポーツの場においてはもはや利益になる存在ではないからです。

私も(業種は違えど)会社員として働いていますので、利益を生むために時代の流れに合わせて市場のターゲットを素早く・柔軟に変えていくということは凄く分かりますし、実際うちのグループも社員研修や大規模なセミナーを増やすなどして業界で日々率先して動いています。最近は特に、流れが生き馬の目をくり抜くように早い。利益を追求する株式会社ならば、それが普通です。

ですが上記の正論は、キャラ愛プレイヤーには正直「二の次」。推しの新要素がとにかく欲しい。新録のボイスが聴きたいし、他キャラとの絡みも欲しい。つまりいつもと違う推しがもっともっと見たい。我がままですが、グッズももっと欲しい。ほんとにそこなんです。少々高くても全然構わない。

ただ、メーカーのなかでも、キャラ愛プレイヤー=少数派を救済しよう、少しでも喜ばせ報いようとご尽力してくださっている社員の方々がいるのも、そういう動きがあることも、個人的にとてもとてもよく知っています。本当に有り難いことです。

これは推測で、どこの企業も同じことでしょうが、実際どの部門にどれだけの資金をつぎ込むかはもちろん“上”の決済あってのことでしょう。私も自分の業務で自社コンテンツを使うとき、ここは顧客にもう少し寄り添ってほしいと思うようなことは多いですが、企業全体のことを考えるとなかなか難しいのだろうと思うことはしばしば。

というわけで、分かってるんです、キャラ愛プレイヤーがストリートファイターにおいては大して利益にならないことは。めちゃくちゃ分かってる。 そう思い、過度な期待はせずに4年間過ごしてきた結果、推しへの狂気がとうとう正気に戻っていたというわけです。こんなに好きなはずのバルログの絵が描けなかったのは残念だがまあ熱量がだだ下がっているので仕方ないというとても冷静な自分もいて、何だかちょっと淋しい気はします。

そうは言っても全然諦めてなくて、キャラ愛プレイヤーが少しでも報われるようにと動いてくださっているスタッフがいる限り、また狂気はいつでも降ってくるだろうと。そのためなら幾らでも貢がせてほしいです。

「ストリートファイター」シリーズは、私のなかで最推しのタイトルであることは今後もまったく変わりません。愛っていうか枷に近いけどね。半生愛してきたタイトルだからそれでいい。

一方で、この最愛のタイトルが、今後eスポーツ業界で揺らがぬ堂々の金字塔で居続けて欲しい、永遠にトップであってほしい、そのために若いプロに活躍して欲しいという思いも非常に強い。タイトルの存続がなければ推しも推せませんから。

ただ、ここからはお願いです。

もうちょっとだけでいい、キャラが好きで遊びたい人向けの新要素を充実させてください。本当にお願いします。

正論や昨今の空気は上記のとおり(きっとキャラ愛ファンの多くの方も)分かってます。格ゲーというコンテンツにそんな多くを期待しないでくれという事情も分かってます。だからこれは我がままです。

30年経っても色あせぬ魅力的なキャラが好きでストリートファイターを応援しているファン、新しく界隈に来られるファンも居るんです。ここに訴求してくださいませんか。女性プレイヤーを増やすカギを仮にお探しならば、むしろここにあると思っています。

少しだけでいいのでキャラ愛ファンにも今後目を向けてくださいますよう、改めまして何卒宜しくお願い申し上げます。


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